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はじめまして。

私の名前は真子。

キャバリア・キングチャールズ・スパニエルの女の子4才です。


我が家はワンコの三姉妹。

私はその長女で、ママたちが留守の間はいつも下の子たちの面倒を見ています。

でも二頭ともまだ仔犬なので、とても大変。


次女のノア。10か月のラブラドールレトリーバーです。

彼女はただいま第一次反抗期の真っ最中。

ちょっとママがノアちゃんを無視しただけで、壁をかじったり、カーペットを噛みちぎったり。

その度にママは悲鳴を上げてノアを叱っています。


末っ子のショコ。5か月のビーグルです。

何をするにも愛らしい仕草を見せるショコ。その姿に、ママは目尻が下がりっぱなし。

でも油断すると、突如甘噛みするちびっこギャングに変身!

くわばら、くわばら。


そんなちびっこたちに手をやきながらも、ママはここのところ、いつもご機嫌です。

パパがお仕事の都合で、1年ほど前から単身赴任をしているのです。

毎日自由を満喫できるから、ママは幸せいっぱいなんだそう。


ママは小説家というお仕事をしています。

だからパパのお世話で忙しかった頃は、いっつも眉間にしわを寄せていました。

でも今は、パパに気兼ねせず思い切り仕事ができるから、とても嬉しそうです。

私たちはパパが居てくれるととっても嬉しいけど、ママはそうでもないのかな・・・。


話は変わって、このたびママに新しいお仕事が入り、私たち3姉妹もお手伝いすることになりました。

というのも、ママが私たちの日記を題材にした小説を書くことにしたからなんです。

ドラマチックな展開なんてないよってママには言ったけど、

じゅうぶん面白いから大丈夫よって、ママは笑ってこたえました。

そうかなぁ、私たちの日記がそんなに面白いかな・・・。

そうは思いましたけど、ママのたってのお願いなので、お手伝いすることにしました。


それではみなさま、「うちの三姉妹」をどうぞよろしく!


            🌹🌹🌹


  第一話


「また、バラを噛んでる~!」

ママの悲鳴に、ノアはにんまりとして後を振り返った。

大切なバラを齧られ、顔面蒼白なママを見て、楽しそうなノア。

ママの落胆する顔をみるのが、ノアには快感らしい。可愛い顔をした小悪魔・・・。

「どうしていつも、いけないって言っていることばかりするの!」

ママは怒りに顔を真っ赤にし、口惜しそうに持っていたリードを大きく振り回す。

それならリードを外さなきゃいいのに、と私はいつも思う。

でもママは、ついノアを自由にしてやりたくて、リードを外してしまうのだ。

振り回されても、可愛くて仕方ない・・・。

親心とは思うが、その結果追いかけまわして叱っていたのでは意味がないのでは、とも思う。

ノアの方が断然足は早いし、追いかけっこで勝てるはずもなく。

ママが後を追いかけてくるのが、どんなに嬉しいか分からないのだろうか。

ショコだって、にこにこしてママと一緒に走っているのに、

ノアが楽しんでいるのに気づかないとは。

母性とは、愚かなものだと思う。

私もノアがリードでつながれているのを見ると、ちょっと不憫に思う事もある。

けれど大きくて力も強い大型犬。

庭の生垣に張られた脱走予防のネットなど、その気になれば簡単に破ってしまえる。

花壇に柵をめぐらし、大切に育てている丈の高い花にしても、綺麗に咲いた途端、跳び上がって齧り取ってしまう。

そんなノアを野放しにするのは、やはり無謀でしかない。

いくらドッグランにしたからといっても、

私みたいに、行儀よく庭で遊べるワンコでなければフリーにするのは無理な話。

それでもママは、やはりノアを庭に放してやりたいと思っている。

「真子にノア、それからショコが、みんなで楽しそうに庭で遊ぶ姿を見ている時がママは一番幸せなの」

ママはそう言って、私の頭を優しく撫でる。

いつか大きくなったら、ノアもショコも聞き分けの良いワンコたちになるだろう。

けれどもママは、目の前で元気に走り回る、手に負えない仔犬たちが愛おしくてならないのだ。

手がかからなくなる日がきたら、きっと寂しさを感じてしまうほどに。

ママは私が小さい頃のことをよく思い出すと言っていた。

しょっちゅう甘噛みをして困らせていたそうだ。

今度、ママを甘噛みして喜ばせてあげようか、そんな事を考えたりした。


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