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白狼ハジ12才。

今日も今日とて、聖霊ラフィーとだべって会話中。

ハジ「ああ、今日も寒いなあ~。君は肉体をもたないから寒さを感じなくて良いね~」

ラフィー「まあね。でも君だって寒さには強い狼じゃないか」

ハジ「強いったって、寒さは感じるさ。人間は勘違いしているみたいだけどね」

ラフィー「アトイもそう思っているのかい?」

ハジ「どうかなぁ・・・。アトイは何にも考えていないだろうね」

ラフィー「・・・・・・?」

ハジ「彼はいつも考え事ばかりしているからね。周りには目がいかないのさ」

ラフィー「ところで、ハジが僕らのことが見えるのはアトイも知っているの?」

ハジ「白狼には神の霊が見えるっていうことは、昔からの言い伝えで知っているよ。ただ、僕もそうだとは思っていないかもね」

ラフィー「どうして?」

ハジ「僕は野生の狼と違って、アトイと一緒に兄弟みたいに里で育ったからさ。神聖なものは、人と隔絶した場所にいるって思い込んでいるんだよ、人間ってね」

ハジ「ラフィーはいつも人間観察しているじゃない。人間が、思い込みの激しい生き物だってことは知っているだろう?」

ラフィー「たしかに。思い込みの激しいところはあるね」

ハジ「どうして人は、神の霊が見えなくなったのだろう?」

ラフィー「人は自信を失ったのさ。神に愛されているという自信をね」

ハジ「アトイもそうなのかなあ・・・」

ラフィー「アトイがどうかしたのかい?」

ハジ「う~ん。最近、元気がないんだ。王になるっていう自信がなくなってきたのかなぁ・・・」

ラフィー「まあ、自信なんて、持てたり、持てなかったりするものみたいだけどね」

ハジ「この分じゃ、僕も、なかなかアトイから離れられそうにないよ」

ラフィー「まあ、もう少し一緒にいたらいいじゃない。 いったん離れたら、もう傍にはいられなくなるんだから」

ハジ「そうだったね。それが掟だものね・・・」

ラフィー「じゃあ、僕はそろそろ行くよ!またね」

ラフィーはそう言って、ハジの前から姿を消しました。

後に一人残されたハジ。

ちょっぴり寂しい気持ちになりながら、アトイの姿を探します。

すると、アトイはいつものように双子岩の上に登り、何やら考え事をしている様子。

普段とかわらぬ光景に、ハジは安心して居眠りをはじめました。


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