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自作のファンタジー小説と日々の日記のブログ

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こころ

 24, 2015 23:16
こころとの出会いは中学の時。
たまたま、席が隣り合わせになったのがきっかけで親しくなった。
話しかけてくれたのはこころの方。
私の通っていた小学校が小さくて、同じクラスには知り合いがいず、とても心細くなっていた時だった。

大きな瞳で私をのぞきこむようにして、話しかけて来た。
「友達になろう!」
そう言われた時、本当に救われた思いがしたのを今でも覚えている。

こころの通っていた小学校は大きかったから、クラスに友達も多かった。
男友達とも屈託なく話せ、明るくて社交的な彼女をどんなに羨ましく思ったことか。

どうして、私みたいに地味な子に声をかけてくれたのか、今でも不思議に思う。
面白い子なら他にもいっぱいいたのに。
こころは優しい女の子だった。

二学期になってすぐ、学級新聞を作ることになって、みんなでアイデアを出し合った。
その時、思いがけずこころが私に意見を求めた。

彼女は、普段私がノートに物語を書き留めているのを知っていて、それを新聞に載せたら良いと考えていたらしい。
でも、突然だった私は困惑して、何も言うことができなかった。
見かねたこころが、みんなの前で私の書いている物語のことを紹介してくれた。

他人に、趣味で書いているものを見せたのはその時が初めてだった。
恥ずかしくてたまらなかったけれど、読んでくれた友達の中にはとても驚いた顔で褒めてくれる人もいて。

思えば、あの事がなければ、今の私はいなかったかも知れない。
自信を持つという事が、自分の可能性を唯一開く扉であることを学んだ出来事だった。

中学卒業とともに、こころは自分の道を見つけ、遠い異国へと旅立って行った。
私は日本にいて、時々ふっと彼女のことを思い出しては、あの日の彼女の行動に深く感謝している。

優しさは、誰もが心にしまっている宝物。
それを信じられるきっかけを作ってくれたこころ。

偽らず歩いて行きたい。
誰が何と言おうが、人は天使さえかしづく尊い存在。
その魂は穢れなく、心は天を仰ぎ見ていると。

真心を忘れず、優しさを絶やさず、
人を愛することを止めずに、生きていきたい。

あなたはそれを教えてくれた。





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