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自作のファンタジー小説と日々の日記のブログ

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太陽と月と翼と

 28, 2016 20:00
「太陽の神アポロは、愛する息子を焼死させてしまったのでしょう? どうしてもっと気をつけてあげられなかったのかしらね」

 翼はそう言って、田んぼのあぜ道に祀られているお地蔵さまにお団子をお供えした。

「そりゃあ、太陽神が子供というものを知らなかったのさ。子供は、はいって言ったって、本当にいいつけを守るとは限らない。まあ、考えが甘かったんだね」

 お地蔵さまはそう言って、にっこりしながらお団子を口にほおばった。

「お地蔵さまって、西洋の神様のことも知っているのね!」

「神様つながりっていうやつだよ」

 当然といった口ぶりで、二個目のお団子をほおばるお地蔵さま。

「ねえ、じゃあ月の女神アルテミスのことも知っているの? 」

「そりゃあ、もちろん!あんな美人のか・・・・」

 そう言いかけたお地蔵さま。
 じっとこちらを凝視している翼に気づき、ほのかに頬を赤らめる。

「神様といえど、やはり美しい女性には弱いものなのよ・・・」

「ふ~ん。人間とたいして変わらないね、神様も」

 がっかりした口調の翼に、お地蔵さまが衝撃の一言。

「当たり前だよ。神様も、もとは人間だったのだから」

「え?! じゃあ・・・・、もしかしたら、わたしも月の女神みたいになれるっていうこと! 」

「う~ん。ちなみに容姿はそのままだから、アルテミス神みたいっていうのは無理かな」

「あのさ、お地蔵さまも神様だよね・・・・」
 
 緊張のあまり、唾をのみこむ翼。

「もとの姿ってどんなだったの?」

「あんまり今と変わらんよ」

 そう言って、にんまりするお地蔵さま。

「やっぱりね・・・」

 翼は肩を落とし、うなだれた。

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