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自作のファンタジー小説と日々の日記のブログ

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月夜物語 15

 27, 2017 22:49
 だがレビアント卿は、厳格な態度を崩そうとはしなかった。

「いずれにせよ、決闘を申し込まれたのなら受けるのが騎士の誇り。そなたの友は臆病者などではあるまい?」

「無論です。ただ、何か陰謀めいた匂いがするのが、気に入らぬと申し上げたかったのです」

苛立つ弟を遮るように、レビアント卿は首を振った。

「そのことなら心配は要らぬ。決闘の立会人に、腕がたち信頼のおける然るべき人物を立てればよいのだ」

「兄上には心当たりがおありなのですか」

「適任とおぼしき者が、おりよく武術大会の審判として当屋敷に逗留しておる」

「ということは・・・」

ロディウスの声がうわずった。

「そうじゃ。昨年そなたが惜敗した男サムウェルが適任であろう」

レビアント卿の言葉に、ロディウスは苦々しい笑みをもらした。

「サムウェルはエルメックの出身でしたね。そういえば、あの少年も北の民を思わせる風貌をしていた」

「ところで、ロディウス。そなたの友は剣の腕はたつのか? 決闘は正々堂々と行う。万が一、命を落とすことがあっても、それは致し方のない事と、諦めねばならぬぞ」

ロディウスは辛い表情を浮かべながらも肯いた。

「彼の剣の腕はかなりのものです。ただ・・・、彼が少年を殺めることができるかどうか」

「友は人を殺めたことがないのか?」

「はい・・・」

若い弟の苦悩の表情を見て、レビアント卿もはじめて顔を曇らせた。



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