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自作のファンタジー小説と日々の日記のブログ

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童話 メリルさんの悩み 11

 19, 2012 23:57
  屋敷に入ると、デービッドは迎えに出たメイドに、クリス老人とイジーを応接間に案内するようにと言った。そして、自分は大広間から続く赤いじゅうたんの敷かれた階段を昇って、伯爵の居室の隣にあるギルバート氏の執務室を訪ねた。
「ギルバートさん、デービッドです!」
 執務室のドアをたたき、デービッドは部屋の中の人物に声をかけた。すぐに中から若い男の声で返事があり、一人の背の高い紳士がドアを開いた。
「これはデービッド様。何かご用ですかな?」
 デービッドは執務室の中に入ると、すらりとした背格好のギルバート氏を見上げて言った。
「お願いしたいことがあるんです」
 ギルバート氏は部屋の中央にある来客用のソファに座ると、デービッドにも座るよううながして言った。
「どのようなご用件でしょう?もちろん、わたしに出来ますことでしたら、何なりと承りますがーー」
 デービッドは話をきりだしたものの、やや言葉につまった。チャールズ氏を探して欲しいというのはたやすいが、その理由をたずねられたら何とこたえたものか?彼はまだ、考えをまとめられずにいたのである。
「ーーあの、ギルバートさんに探してもらいたい人がいるんです」
 度の厚いメガネ越しに隙のない眼差しを向ける30格好のその紳士に、デービッドはためらいがちに言った。
「人探しですかーー。それで、その人物の名前は?」
 ギルバート氏はソファに浅くすわり、少し前かがみの姿勢でうつむいているデービッドの顔をのぞきこんだ。
「チャールズ・ブラントという人です」
 デービッドが答えると、ギルバート氏は目を丸くしてとっさに身を起こした。
「チャールズ・ブラントですって?!」
 そう叫んだギルバート氏の声には、あきらかに名前の人物に対する深い親しみがこめられていた。デービッドはあっけにとられてたずねた。
「ギルバートさん。チャールズ・ブラントさんをご存知なんですか?」
 ギルバート氏は口元に笑みを浮かべ、軽くうなずいて答えた。
「ええ、知っていますとも!彼とは古いつきあいなのです」
 古いつきあいという言いまわしに、デービッドはチャールズ氏とギルバート氏がほぼ同年代であろうことに思い至った。
「そういえば、ギルバートさんと僕のお母さんは同い年でしたよね。チャールズさんも同じくらいの年齢ですか?」
 デービッドは父のロバートから、母とギルバート氏が幼馴染であることを聞いていた。だとすれば、チャールズ氏もまた母と顔見知りなのだろうか?
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COMMENT - 2

Sun
2012.09.23
23:39

ガボ #-

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No title

カラスの夫婦がちゃんとイジーの心配をしていたので安心しました(^。^)

すぐにブログが更新されるので毎回楽しみにしています。

自分のブログも負けずに更新しろよと言いきかせてるところです

Edit | Reply | 
Mon
2012.09.24
11:08

エンジェルズアイ #-

URL

コメントありがとうございます!

いつもメリルさんの悩みを読んで下さってありがとうございます!
書き始めてから、すでに一月が経ってしまいました。
なかなか物語が進行せず、そろそろ話を転換させなければと思ってはいるのですが……i-201
マイペースな筆の運びになって恐縮ですi-229
人と動物たちのからみのシーンを多くしたいと思っているので、ゆったりな進行になってしまうかも知れませんが、気長におつき合いいただければありがたいです。
コメント励みになります。ありがとうございました!

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